浮動小数点の演算
/ での除算結果は、割りきれても必ず浮動小数点に変換される。
初めから浮動小数点の演算をしてるのかな?
1> 4/2.
2.0
2> 4 div 2.
2
アトム
小文字から始まる式は、全てアトムになる。
1> hello.
hello
2> Hello.
* 1: variable 'Hello' is unbound
3> hello=hello.
hello
4> Hello=hello.
hello
5> Hello.
hello
無名変数
「_」 は、何度でも代入している、不要な値を切り捨てるために使う変数。
1> Person={person,{name,calmoka},{age,36}}.
{person,{name,calmoka},{age,36}}
2> {_,{name,Name},_}=Person.
{person,{name,calmoka},{age,36}}
3> Name.
calmoka
文字列は整数のリスト
1> [99,97,116].
"cat"
2> [H|T]="cat".
"cat"
3> H.
99
4> T.
"at"
f() 変数の束縛状態を全て解除
1> X=123.
123
2> f().
ok
3> X=234.
234
リスト内包表記
リスト L から、Xを取り出して、F(X)した結果のリストを作成する。
[F(X) || X <- L].
1> [X * 2 || X <- [1,2,3,4,5]].
[2,4,6,8,10]
ガード
ガード列、G1;G2;G3...;Gn がtrueになるのは、ガード G1 ~ Gn の少なくともいずれか1つがtrueになる場合。
ガードは一覧のガード式を「,」で区切ったもの。
GuardExpr1, GuardExpr2, ..,GuardExprn がtrueになるのは、全てのガード式が true の場合。
and, andalso, or, orelse
and, or は全ての式を評価する。
andalso, orelse は評価がわかった時点で結果を出す。
f(X) = when (X == 0) or (1/X > 2) ...
g(X) = when (X == 0) orelse (1/X > 2) ...
X = 0 の時、f(X) は一致しない。
ガードで使えるBIF 例
is_atom(X)
is_binary(X)
is_constant(X)
is_float(X)
is_function(X)
is_function(X, N) // 引数N個
is_integer(X)
is_list(X)
is_number(X)
is_pid(X)
is_port(X)
is_reference(X)
is_tuple(X)
is_record(X, Tag)
is_record(X, Tag, N) // TagのレコードでNサイズ
abs(X)
element(N, X) // タプルXのN番目の要素
float(X)
hd(X) // リストXのヘッド
length(X)
node() // 現在のノード
node(X) // X(プロセス、リファレンス、ポート)が作られたノード
round(X) // 整数に四捨五入
self() // 現在のプロセスのPID
size(X)
trunc(X) // Xを整数に切り捨てる
tl(X) // リストXのテール
http://erldocs.com/R14B01/erts/erlang.html?i=0&search=erlang#undefined
レコードの定義
key=hoge とすると、hogeが初期値になる。
-record(rec, { key1=default, key2, key3 }).
% レコード定義は .hrl ファイル内で。
1> rr("record.hrl").
rec
2> X = #rec{key2=key2}.
#rec{key1 = default,key2 = key2,key3 = undefined}
% rf() で、レコード定義をクリア、各変数はタプルになる。
3> rf(rec).
ok
4> X.
{rec,default,key2,undefined}
case文 で filter を書くと
filter(P, [H|T]) ->
case P(H) of
true -> [H|filter(P, T)];
false -> filter(P, T)
end;
filter(P, []) ->
[].
case Expression of
Pattern1 [When Guard1] -> Expr_seq1;
Pattern2 [When Guard2] -> Expr_seq2
end
% ついでにif文
if
Guard1 -> Expr_seq1;
Guard2 -> Expr_seq2;
true -> Expr_seq3
end
リストは必ずヘッドに追加する
その方が効率がいいらしい。
並び順は逆になるがその場合最後に、lists:reverse/1 を呼び出す。
List ++ [H] は悪らしい。
アキュムレータ
一時的に保存する領域を使って関数を作る。
[H || filter(H)] よりも空間効率がいいらしい。
整数のリストを偶数と奇数のリストに分けるサンプル。
odds_and_evens(L) ->
odds_and_evens(L, [], []).
odds_and_evens([H|T], Odds, Evens) ->
case (H rem 2) of
1 -> odds_and_evens(T, Odds, [H|Evens]);
0 -> odds_and_evens(T, [H|Odds], Evens)
end;
odds_and_evens([], Odds, Evens) ->
{lists:reverse(Odds), lists:reverse(Evens)}.
1> lib_misc:odds_and_evens([1,2,4,5,6,7,8,89,3]).
{[2,4,6,8],[1,5,7,89,3]}
例外、エラー
exit(Why) - プロセスを終了したい場合
throw(Why) - 呼び出し側が補足する可能性がある例外
erlang:error(Why) - クラッシュエラー 内部的に発生したエラーと同等
try catch のスタイル
エラーが起こることが多い場合は、try catch を使わずに戻り値で処理する。
case f(X) of
{ok, Val} -> ...;
{error, Why} -> ...
end,
関数内で throw(Why) する場合は、
try f(X) of
Val -> ...R
catch
throw:{ExceptionA, Reason} -> ...;
throw:{ExceptionB, Reason} -> ...;
_:_ -> ...;
exit:Ex -> ...;
error:Ex -> ...
end
通常は、exit は補足しないほうがイイ?
また、_:_, _ で補足できるのは、throw だけ。
ビット構文: 24ビットカラーのパック、アンパック
1> R = 16#ff.
255
2> G = 16#66.
102
3> B = 16#00.
0
4> RGB = <<R:8, G:8, B:8>>.
<<255,102,0>>
5> <<R1:8, G1:8, B1:8>> = RGB.
<<255,102,0>>
6> R1.
255
7> G1.
102
8> B1.
0
アンダースコア変数
_ で始まる変数は、一度しか使われなくても警告が出ない。
そのため、「_」の代わりに切り捨てるデータに使うことが可能。
クラッシュダンプ
webtool で解析。
webtool:start().
プロセス タイムアウト付きの受信
receive
Pattern1 [when Guard1] ->
Expression1;
Pattern2 [when Guard2] ->
Expression2
...
after
Time ->
Expression
end.
on_exitハンドラ
プロセスが終了するときになにか処理をしたい場合は、
on_exit(Pid, F) を使う。
プロセスの終了時の処理
気にしないパターン
spawn(fun() -> ... end)
自分も死ぬ
spawn_link(fun() -> ... end)
死んだことを知りたい
process_flag(trap_exit, true),
spawn_link(fun() -> ... end)
loop() ->
receive
{'EXIT', Pid, Reason} -> ...
end
関数を全てexportする
-compile(export_all).
パスの追加
パスの先頭に追加
$ erl -pa Dir1 -pa Dir2
> code:add_patha(Dir)
パスの末尾に追加
$ erl -pz Dir1 -pz Dir2
> code:add_pathz(Dir)
file_info のレコードファイル
-include_lib("kernel/include/file.hrl").
分散ノードの起動
クライアントとサーバが1つのホストで別ノード
-sname でショートネームを利用する設定にしてerlを起動
erl -sname node1
(node1@localhost)1> xxx:start().
ok
(node1@localhost)2> rpc:call(node2@localhost, M, F, A).
クライアントとサーバが別ホスト
-name -setcookie クッキーで同じクラスタに設定。
erl -name node1 -cookie somecookie
(node1@host1)1> xxx:start().
ok
(node1@host1)2> rpc:call(node2@host2.example.com, M, F, A).
Erlangで使いポートを設定して起動
elr -name ... -setcookie ... -kernel inet_dist_listen_min Min inet_dist_listen_max Max
インターネット上の別ホストで分散させる場合に開けておくポート
4369 の TCP/UDP epmd(Erlang Port Mapper Daemon)が利用する。
別ホストでプロセスを起動
spawn に Node名をつけて起動するだけ。他の関数も同様に第一引数がNodeになる。
spawn('somenode@somehost.example.com', Mod, Fun, Args).
別ホストで関数を実行
rpcモジュールの関数群を利用。
rpc:call(Node, Mod, Fun, Args).
など
フォーマットした文字列を取得
Str = lists:flatten(io_lib:format("foo ~p ~p", [bar, hoge])).
Dialyzer
PLTファイルを生成して、beamファイルかerlファイルを指定して解析する。
dialyzer --build_plt --apps erts kernel stdlib crypto compiler hipe
dialyzer -Wunmatched_returns -Werror_handling -Wrace_conditions ... -c hoge.erl
参考本